ここでは、電車酔いの原因や対策・対処法についてまとめています。
遠出のための移動手段が無いという方や、出勤で電車に乗られる方も多いと思いますが、「電車で酔わないか」と不安になる方は沢山おられるのではないでしょうか。
電車で酔わないためには、結局何をすればいいのでしょうか。
分かりやすく、乗り物酔いに効く食べ物と一緒にまとめてみましたので参考にしてみてください。
乗り物酔いの原因って何?
電車の酔いもそうですが、一般的に「目から入ってくる情報と体の動きが合わない」という時に乗り物酔いが起こりやすくなります。
少し専門的に説明すると、平衡感覚をつかさどる「三半規管」と「視覚情報」のズレが起こることで、脳が情報を処理しきれずに神経のバランスが崩れてしまうことで起こるのです。
そして、視覚情報と体の動きのギャップが大きければ大きいほど、ひどい乗り物酔いを感じやすくなります。
また、三半規管や視覚以外にも、精神的な問題や臭いでも乗り物酔いが起こることもあります。
電車酔い対策12選
1.睡眠をしっかり取る
まず、何と言っても睡眠をとりましょう。
乗り物しやすいという方は今までの経験で何度も感じたことがあるでしょうが、睡眠不足は酔いを引き起こしやすくします。
ついつい夜更かししてしまって「睡眠時間が短い」という時や、「どうしても寝つきが悪い」という時など、質の良い睡眠をまとめて取れないことも多いでしょうが、睡眠時間を意識することは重要です。
とにかく、十分寝ましょう。
2.体操やストレッチをする
お出かけであったり、朝早く会社へ出勤する方は、寝起きだったりすると身体が硬くなっていることがあります。
しかし、体が硬くなっていると乗り物酔いにつながりやすいのです。
体が硬いと、なかなか視覚情報にスムーズに体が付いていかないですからね。
いつも乗り物酔いがひどいという方は、電車に乗る前に簡単な体操やストレッチをしておきましょう。
出勤前にストレッチなどを行っておくと、脳の目覚めも良くなり仕事の効率にもつながるのでお勧めします。
3.ゆったりとした服装にする
身体を締め付けるような服装は酔いやすいので、出来るだけゆったりとした服装を着るよう心がけましょう。
特に、ネクタイを締める服装の方は、会社に行くまではネクタイは外しておくという対策をしましょう。
体をリラックスさせてあげることが大切です。
4.視覚と動きの差を少なくする
視覚と動きの差を少なくするために、電車の前方の景色が見える先頭車両に乗るよう心がけてください。
これは自家用車やバスでも当てはまりますね。
進行方向前方の景色が見えることで、「視覚情報」と「電車の振動による体の動き」とのギャップが小さくなります。
これが不可能な場合は、視覚がゆっくりしたものをとらえられるように窓から遠くの方を見るようにしましょう。
この際、移り変わるのが早い近くの景色を意識しないよう心がけましょう。
5.揺れないようにする
電車で座っていると振動で揺れてしまうことがあり、体が大きく揺れて酔いを誘発してしまうので、極力立って膝で振動を吸収するようにしましょう。
車内で立っていれば、電車の振動に連動して体も動きますので、酔いにくくなります。
この時も、体がリラックスした状態を意識しましょう。
6.臭いの影響を受けないようにする
嗅覚からも酔いの影響があるため、香りの強い香水を使うのは出来るだけ避けましょう。
しかし、電車内では香りの強い香水を使っている方や、強い体臭を持った方もいます。
このような場合、そんな方々に文句を言うわけにもいきません。
ですから、車内で自分の近くに臭いのきついものがあったりした場合は、車両を変えることをお勧めします。
7.空腹、食べ過ぎに注意
朝早くに出かける場合など、食事を取らない状態で電車に乗るという方も多いと思いますが、空腹状態は酔いやすくなります。
しかし一方、食べ過ぎてしまっても酔いやすくなってしまいます。
可能な限り、電車に乗るときは、前もって程よい食事を取ることを心がけましょう。
「カロリーメイト」や「ソイジョイ」などの軽食を持ち歩いていると便利ですね。
8.近くを見過ぎないようにする
4番でも言いましたが、視覚の動きでも同じように、近くも見過ぎも酔いの原因になります。
「目は動いていないのに、体が動いている」という状況が、視覚情報と体の動きのギャップを強く感じさせてしまいますからね。
なので、本やゲームなどをするのは控えた方がいいでしょう。
9.精神を強く持つ
ザ・精神論です。
しかし、精神論もなかなかバカに出来ません。
いつも酔っていると「今回も酔う」と精神的に酔いを引き起こしてしまうことがあるのです。
心で「絶対に酔わない」と強く思い込むことが大切です。
10.飴やガムに梅干し食べておく
糖分が血糖値をあげて脳を活性化させます。
そのため脳が活性化すると情報の処理をうまくこなすことができ酔いを防ぐことができます。
それと視覚以外にも飴やガムの味覚が刺激してくれて視覚の刺激が減少します。
こうすることで気を紛らわすことができます。
11.酔い止め薬を飲む
どうしても電車酔いが不安だという方は、「トラベルミン」などの酔い止め薬を飲んでみてはいかがでしょうか。
やはり、医薬品は信頼度が違いますからね。
「どうしても電車酔いしたくない!」という、とっておきの状況では力強いアイテムになるはずです。
また、普段から何錠か持ち歩いていると、いざという時に役立ちますね。
12.寝る
おそらく、電車酔いの予防として最も効果的な対処法でしょう。
しかし、この予防策には大きな欠点があります。
それは、目的の駅で必ず起きなければならないという点です。
この欠点の対処法としては、「目的の駅の到着時刻に携帯電話の目覚ましを設定し、携帯電話のバイブ機能を目覚ましに使う」という手段が最も効果的ですが、これでは寝過ごしてしまうという方も多いでしょう。
そんな方々にオススメするのは、バイブ機能が付いた「スマートウォッチ」などのウェアラブル端末です。
一日の消費カロリーや睡眠の質などまで、付けているだけで自動で測ってくれるものがあるので、電車内の目覚まし以外の使い方も可能です。
以上、電車酔い対策12選でした。
しかし、いざ電車酔いしてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
以下で、電車酔いしてしまった場合の対処法5選を見てみましょう。
電車酔いの対処法
ここでは、電車酔いしてしまった時の対処法を5つまとめています。
参考にしてみて下さい。
電車酔いの5つの対処法
- ベルトなどの体を締め付けている部分を緩めてリラックスさせる
- 座っている場合は、背中を丸めて胃袋を縮めないようにする
- 視覚に刺激を与えないように遠くの景色を見る
- 酔いのツボを押しリラックスさせる
- 氷を口に含む
いかがでしょうか。
多くに共通しているのは、体をリラックスさせてあげるということですね。
また氷を口に含むと、飴やガムと一緒の効果で、冷たい刺激により感覚と味覚が感化されて脳を誤魔化すことができます。
以上の5つの対処法を検討しても電車酔いが解消されないという場合は、一度電車を降りることをおすすめします。
電車を降りて座り、深く深呼吸しましょう。
大抵の場合、ここで酔いが解消されるはずですが、もし電車を降りてからも長い間乗り物酔いが解消されない場合は、何かしら大きな精神的ストレスを抱えていたり、三半規管に異常が起きている可能性も考えられますので、一度お近くの病院を訪れることをお勧めします。
酔いに効く食べ物
1.炭酸水
ラムネや炭酸飲料は胃の調子を整える効果があるので、電車酔いしやすいという方にはお勧めです。
一方、オレンジジュースや柑橘類は、乗り物酔いの症状が大きくなりやすいので飲まないよう心がけましょう。
2.生姜
胃の粘膜を鎮静化する成分が含まれている為、乗り物酔いを防ぐことにつながります。
生姜と炭酸水が効果的なので、生姜入りの炭酸のである「ジンジャーエール」がお勧めです。
3.梅干し
梅干しを食べると唾液が出ますが、その唾液が三半規管のバランスを整えてくれます。
また、酸味が胃などのむかつきを抑えてくれ、乗り物酔いを防ぐことにつながります。
まとめ
電車酔いの原因や対策、対処法についてまとめてみましたが、いかがでしょうか。
結局、電車酔いへの対策として重要なことは、体をリラックスさせてあげることです。
100%電車酔いを避けられる方法というものは存在しませんが、電車酔いを避けるための努力は可能です。
電車酔いとは、上手く付き合っていきましょう。